コンケープとは？

取り出したパネルをV字型やU字型に凹んだようにカットする技法、もしくはその状態のことをコンケープと呼びます。コンケープとは英語で「窪んだ」という意味の形容詞で、対義語として挙げられる言葉がコンベックスです。

こちらはV字あるいはU字の山型にパネルをカットする技法・技術を指しています。またコンケープは美容用語の他にもファッションやジュエリーの用語としても、窪みを表現する際に使います。

美容師技術の基本であるベーシックカットの中でも難易度の高い部類に属する技法とされるコンケープは、習得するためには多くの練習が必要不可欠です。コツはパネルの持ち方とハサミを入れる角度です。パネルは徐々に引くように持ち、カットしやすいようにラインを作っていきます。

ハサミの入れ方はパネルに対して斜め45度を意識し、序盤は少しずつ入れるのがポイントです。パネルを引き出し持っている指と平行するようにカットしてしまうと綺麗に仕上がりません。コンケーブは主にレイヤースタイルを作るときに用いられ、ショートからロングまで幅広く使えるカット技術です。

ボブスタイルを作る際にも活躍します。重さのあるタイトなスタイルに仕上げたいときに重宝し、またそのようなスタイルのことをコンケープと呼ぶケースもあります。